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阿部顕嵐を考える

 

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- 全25公演お疲れ様でした。こんなに素敵な作品の始まりを目の当たりにできたこと、本当に嬉しく思います。キャストのみなさん、スタッフのみなさんに感謝しかないです。

 

顕嵐くんが事務所を辞めてから、いや私としては辞める前からずっと2.5次元に出て欲しいなと勝手に思っていて。私がアニメやら漫画やらが好きなのもあるんですが、顕嵐くんのビジュアルは.5受けするはず…でもやっぱり欲を言うと最低でも178くらい身長欲しかった…と毎日思いながらまだ見ぬ顕嵐くんの.5デビューに思いを馳せていました。

そんな中、きたる9月20日、仕事終わりにTLに飛び込んできた情報に目ん玉が飛び出そうになったことはきっと一生忘れません。山田一郎役高野洸?碧棺左馬刻役阿部顕嵐?顕嵐くんと洸くんが交わる世界線がほんとにある?あった…

顕嵐くんが前事務所に所属していた時から顕嵐くんと洸くん、いつか共演したら絶対に仲良くなるはず!根が同じにおいするしそもそも2人が並んでるとこめちゃくちゃ見たい!と身内と話してはいたんですが、待ってくれ、共演こんなにも早くくる?しかも一郎と左馬刻?(イサの女)

心の準備ができてないし情報過多で殺されるしこれは私のための舞台化か?と動揺しました。

ドキドキしながらヒプステで検索すると、罵詈雑言の嵐。確かに初出しキービジュはこっちのおたくからしてももうちょいどうにかならんかったんかとは今でもめちゃくちゃ思ってます。2.5はまず見た目で好印象与えないとダメだし原作の山田一郎や碧棺左馬刻が好きな人にはこのビジュアルはあんまり受けない、そもそも174cmの碧棺左馬刻を世間は許すのか?声優ラッププロジェクトと謳っていた、それを覆すのか?わかる、ファンの方の思いも大いにわかります…しかも18000円…悪評高きステラボールで…めっちゃ強気だな…と葛藤、もやもや、いろいろな思いがないまぜでした。ヒプステで検索する度、心無い言葉に胸が痛くなりながらも、(顕嵐くんが生きてきてブ●って言われたの後にも先にもこのキービジュのみだと思うんです)でも洸くんが座長なら大丈夫、だって洸くんだから!と洸くんに絶大なる信頼をおいてとりあえず本番を楽しみにしよう!あわよくば洸くんと顕嵐くんのツーショとかあがらないかな、とわくわくしていましたがあがりませんでしたね。SNS不精の2人なので予想はついてました。spoon.2Diさんアニメージュさんありがとうございました。墓場まで持って行きます。

本番を迎えるまでも、チケット当選しすぎ地獄、電子チケ難しい地獄、公式のアナウンス遅いぞ地獄などいろいろな地獄はありましたが、なんとか舞台初日を迎え、初日に観劇した方の口コミを見ればたくさんの高評価が並んでいて、よ、良かった~~~!!!とひとまず胸を撫で下ろしました。原作好きな方からお褒めの言葉をいただけることほど嬉しいことはないです。そして一番面白かった感想は「ヒプステ、ハイローだった」でした。そんなの見たいに決まってる…洸くんと顕嵐くんをハイローの世界にお願いします…(どさくさ)

私も前半に観劇して、心臓がバクバクして高揚するってこういうことをいうのか、と思いました。今まで見てきたどのステージよりアドレナリンがバンバンに放出されたのは間違いなかったです。カズ、めちゃくちゃ風丸一郎太やん…ダークエンペラーズ堕ち…という感想が終演後には頭を支配していました。素敵なステージでした。ヒプステカンパニーの発足をこの目で見ることができて良かったなあと思います。東京に住んでたら確実に追いチケしてたので地方在住で本当に良かったです。

 

  

唐突ですが昔から顕嵐くんって人に執着しないタイプだと思ってるんですよ。

来る者は拒まず去る者は追わずの精神というか。

だからそんな性格の顕嵐くんが初めて執着らしい執着をみせた(と思っている)のが岸優太くんで、岸くんと顕嵐くんのコンビが私にとって生涯の推しコンビで、きしあらを越えるコンビには今後も出会えないだろうなというくらいにはきしあらが今でも好きです。物理的に2人が並ぶ姿を見ることはできなくなってしまったけれど、私にとって彼らはずっと唯一無二の存在です。

岸くんのお芝居に関して顕嵐くんは「岸くんはまるで自分がそう思って感じたみたいに体から言葉が出てくる芝居をする。演技をしていないような演技。不器用だからこそ、努力と天性のものがあると思います」ってお話したんです。あの夏、長く濃い時間を過ごし岸くんのお芝居を間近で見続けた顕嵐くんだからこそ、出てきた言葉だなと思います。

「そういう愛され感、ずるいなって思うほどうらやましい。尊敬するよ(なぜか小声で)」と私にとっては家宝と呼べるジャニカジの二人の対談で記されたこの言葉。SHOCKで光一さんにいじってもらった(?)岸くんに対する言葉です。

心の底からずるい、羨ましいって思ってこの言葉を岸くんへ向けたであろう顕嵐くんに、あぁ顕嵐くんは一生岸くんには勝てないんだなと思いました。括弧書きでなぜか小声で、と付け足されるくらいには顕嵐くんがようやく絞り出したのであろう精一杯の言葉。顕嵐くんの本心はわかりませんが、思わず口をついてしまったものなんだろうなと思うと顕嵐くん……と今でも泣きそうになってしまいます。人見知りの顕嵐くんは先輩と仲良くなるのに時間がかかってしまうから…岸くん羨ましいなって思ってたんだよね…かわいいね…

顕嵐くんって恵まれていて、生まれてからずっと羨望のまなざしを受ける側にいたと思うんですけど、そんな彼が勝てないなぁ、白旗降参だって嫌でも認めてしまう人物が私的には彼にとっての特別な人認定になってしまうんです。岸くん然り長妻くん然り。フィジカル、メンタル、愛され力etcなんでもいいんです。とりあえず何かがずば抜けて、天性のものを持ってる人に顕嵐くんは叶わない。顕嵐くんの魅せ方とかオーラは人並み以上のものですが、基本的には器用貧乏だと思っているので、顕嵐くんに突出してこれ!というアピール面ってないんですよね。顔とか言われちゃうくらいだし。それは本人もわかってると思います。(ユニットの舞台の紹介文、ケンカっ早いアランってなに?一生根に持つ)

だから今回、洸くんと顕嵐くんという、推しが共演すると聞いて思ったのが「高野洸阿部顕嵐にとって3番目の敵わない男になるんじゃないか」ということでした。

顕嵐くんにとって1番目の敵わない男が岸優太、2番目が長妻怜央、3番目が高野洸、になるのではと。この敵わないっていうのは私の勝手な主観でしかないので顕嵐くんが公言したわけではないです。顕嵐くんを好きになってから7年の間で、そう思った3人である、というだけです。顕嵐くんがこの3人以外の人より優れているって言いたいわけではありません。

2番目の長妻くんも岸くんと大体同じ理由です。彼の人の懐にすっと入り込む能力は本当にすごいと思います。もうひとつ顕嵐くんが長妻くんに敵わない理由は、長妻くんの方が引っ掛かりのない、役をストレートに捉えたお芝居ができるポテンシャルを持っている、という点です。(これは洸くんと長妻くんの共通点かなとも思います。)

2人の出演した舞台何者を観に行った時に、私は悔しさで泣きました。主演という肩書きは顕嵐くんにありましたが、実際お芝居については長妻くんの方が上でした。演技は顕嵐くんの方が場数を踏んでいるはずなのに、あの板の上に立っていた宮本隆良のプライドの高さがありありとうかがえる話し方、立ち居振る舞い、普段の長妻くんからは考えられなくてゾッとしたんです。もちろん顕嵐くんの拓人くん、最後のコンテンポラリーダンスのあのシーンは息が止まるくらい鬼気迫るものがあって顕嵐くんの新たな一面が見れてとても良かったんですが、お芝居、という点においては長妻くんに軍配が上がったなと思っています。

そして3番目の洸くん。洸くんって全てにおいてのポテンシャルが高い。舞台における貫禄がありすぎる。私はジャニーズも若俳界隈もどちらも好きですが、二つの分野(と完全に分けてしまうのも自分ではどうかとは思いますが)で考えると、クオリティは圧倒的に後者の方が高いんです。

正直ジャニーズって魅せ方のプロ集団なので、演技力やダンスや歌、ビジュアルスタイル…それぞれに得意分野があって、って感じだと思うんですけど、洸くんはその全てを網羅している。ジャニーズはそういう人はほとんどいないと思います。

反対に.5などに出演する俳優さんたちは全てにおいて一定基準満たしている人ばかりなので、顕嵐くんカルチャーショック受けちゃわない?ってそこが一番心配でした。

同い年の洸くんの仕事人っぷり、到底今の顕嵐くんじゃ敵わない。今回のカンパニーで唯一の同い年、ディビジョンのリーダー役同士、そして趣味も合うので2人で話す機会はそこそこあったと思います。そんな中、洸くんの座長(と思っていいんですよね)としての在り方、稽古への打ち込み方、そもそもの芝居・パフォーマンスのクオリティの凄さ。それをこのヒプステの中で顕嵐くんは感じざるを得なかったんじゃないかと思うんです。というか当分今後も.5でやっていくなら感じてもらわないと困る(笑)

井の中の蛙じゃないですけど、ジャニーズでいくら人気があったといってもそれはその事務所の中でのことでしかない。外にはまだまだすごい人たちが沢山いるし、実際事務所を離れてからのあのユニットの人気ってどうなの?と思うところはあります。ジャニーズブランドの有難さを痛感するしかないなと。私は正直言って顕嵐くんのユニット活動に肯定的ではないので、このままで大丈夫なのかと不安です。私は好きなものだけ応援していくつもりです。(顕嵐くんヒプステの打ち上げ、きっと全通しでは参加してないですよね…うーん)

千秋楽前の特番で、お互い名前で呼び合っていたりちょっとした軽口も叩いたりしていて、洸くんと顕嵐くんが共演してくれて良かったな、顕嵐くんの人生に洸くんがひょっこり現れてくれて良かったなとしみじみ思います。これからも切磋琢磨しあっていける2人だと思うので、

 

 

キャスト続投でTDD編よろしくお願いします!!!!!!!!!